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WENTZ BOOK REVIEW 29「十戎」

2025.08.19
WENTZ BOOK REVIEW 29「十戎」

お盆休み 数冊の本を手にしました。その中で際立っていたのが「十戎」です(モーセの十戎ではありません)

衝撃の前作「方舟」に続く夕木春央のクローズドミステリーです。

モーセの十戎に「殺してはいけない」「隣人にうそをついてはいけない」の文句があります。これにも事件のヒントが隠されています♪

<あらすじ>

主人公(この作品の語り手)里英は、資産家の伯父 大室修造が亡くなった後 伯父の残した和歌山にある離れ小島のリゾート開発の視察する父親に同行することになりました。

メンバーはリゾート会社の営業沢村、その沢村の部下で研修社員(女性)綾川。建築会社社長草下と女性設計士野村。不動産営業の藤原と小山内。伯父の親友でこれも資産家の矢野口。

視察を終えたその夜に殺人事件が 早速おこります😢

そして犯人からの10のメッセージの紙片が残されます。

『決して犯人をさがしてはいけない』etc.....

これらの戒律を破ると 島にセットしてある起爆装置が作動するとのこと。

残された8人の心理戦が始まるのですが・・・第2、第3の殺人事件が孤島で進行していきます。

島には爆薬製造の跡が・・・

この犯人、というかこの作者の犯人前作に引き続きみんな頭が良すぎます!

終盤 3段構えのどんでん返しが待っていますが 最後は蛇足かもしれませんが 最終のオチは予想できませんでした!

語り手里英の独白に 違和感を感じたら ミステリー上級者です✌

犯人の十戎に怯える主人公里英。なぜそこまで怯えるの?

真犯人はこいつだなと思ったらミステリー中級者です。

犯人の正体・動機までわかると 天才です😊

山元哲也
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