WENTZ BOOK REVIEW №33「豊臣秀長」(堺屋太一 著)
2026.01.16
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主人公 豊臣秀長を主人公とした小説で、発刊されたのは今から40年前の1985年です。
この本がベストセラーになった時期は 私はまだ独身で、石井工業にも籍がなかったころです。
<あらすじ>
誰もが知っている偉人 豊臣秀吉の実弟 小一郎(のちの豊臣秀長)が 秀吉の有能な補佐役として秀吉と共に天下への道を歩んでいくストーリーです。
著者堺屋太一は元通産省官僚でもあり 経済学・経営学の視点から、小一郎の実像に迫っていきます。

百姓の身分から 兄秀吉に誘われ行動を共にするのですが、このひと(小一郎)の立ち位置は何ですか№2でも、軍師参謀でもありません。
兄の補佐役としての役割を全うしていきます。
堺屋はこのひとのことをこう表現します。
「あえて自分の存在を隠そうとした」
歴史的な逸話が極端に少ないこの人のことを如実にあらわした表現だと思います。
本能寺の変までは、このひとの人間性や考え方が現代的にしかも丹念に描かれています。

この本が世に出たころはバブル経済真っ只中でした。
そんな時代にベストセラーになったのですが、今読み返しても、この混沌とした時代にいろんなヒントを与えてくれてます。
大河ドラマと並行して読まれることをお薦めします。

ちなみに 先日出席しました元請さん~発祥は奈良の大和郡山市のようです♪
WENTZ BOOK REVIEW 32「旅猫リポート」
2025.12.24
クリスマスイブに紹介するのは号泣必至のこの本です。
私は猫派です🐈動物で一番好きなのも猫。幼いころ飼ってたのも猫。
<あらすじ>
人間の言葉が分かり 動物語もしゃべれるオス猫「ナナ(野良猫)」と交通事故でけがをしたナナを助けた「サトル」の二人が銀色のワゴンで旅をする物語です。
サトルの大きな秘密(ふたつあります)が旅をする理由になります。
彼はナナの引き取り先を訪ねていくのですが、その相手はサトルが小学・中学・高校と関わってきた友人たちでした。
さてナナは誰に引き取られるのでしょう?そしてサトルの秘密とは?
物語はナナとサトルの友人たち(コースケ・ヨシミネ・スギ・チカコ)そして叔母ノリコの視点から描かれています。そのため主人公サトルの胸の内は彼の言葉から察するしかありません。
途中で秘密の一つは想像できます。
だからサトルの心中を思うと胸がこみあげてきます。最初のサトルとナナの別れの場面で、私は不覚にも嗚咽してしまいました😢

サトルの周りは一人を除いて(サトルのもうひとつの秘密と深く関係あります)いいやつばかりです。ふと、私にもこんな友人いたな・・・😢
そしてナナ🐈これ以上書くとまた涙が溢れてしますので、あとはしっかり読んでください!ナナの心情と 旅先の自然風景が丹念に描かれています。
人に優しくしたくなる♡イブにふさわしい一冊かと思います🎄

WENTZ BOOK REVIEW31「硝子の塔の殺人」
2025.10.20
医者でもあり小説家でもある知念 実希人の本格ミステリーです。
<あらすじ>
大富豪で遺伝子工学の権威でもあり そしてミステリーフリークでもある神津島太郎は、自分の館である全室ガラス張りでらせん階段の塔に様々の人物を招きます。(どの人物も悪が強い!)
自称名探偵男装の麗人、碧 月夜。
神津島の専属医師、一条 遊馬。
ミステリー作家の九流間 行進。
中年刑事で言葉のきつい、加々見 剛。
著名な霊能力者のおばさん夢読 水晶。
雑誌の編集者、左京 公介。
そして館の執事である老田 真三。館のメイド巴 円香。調理人の酒泉 大樹。

いきなり館の主人、神津島が密室で毒殺されます。(物語では犯人と犯行の一部始終が記されています)
その後 続けて密室殺人事件が2件立て続けに起きます(冒頭の殺人者が犯人ではありません)
名探偵月夜は 一条遊馬を相棒として独自に事件の解明に乗り出すのですが・・
過去から現在までのミステリーのオマージュが全編を包みます(シャーロックホームズ・綾辻行人・アガサクリスティー・島田荘司 etc)

世間の評価が高いだけあって良質のミステリーに仕上がってます。
ただし ミステリの上級者だったら序盤の違和感を感じ取ることができますし、真犯人もミステリーの法則通りに予想できます。
多少のネタバレになりますが、わたしが今まで書いた文章と画像に大きなヒントが隠されています。
そして 物語は大どんでん返しが・・・!!
この結末 必ずしもハッピーエンドではありません。
名探偵登場はミステリーの醍醐味ですが
このミステリーは名犯人が登場します。(この名犯人がサイコパス!)
分厚い本ですが、一気に読めてしまいます。
WENTZ BOOK REVIEW30「いけないⅡ」
2025.10.02
秋の夜長には上質のミステリー本を🌝
わたしの好きな作家道尾秀介。
前作「いけない」に続く読者に写真で推理させる短編集ですが 前作よりこの続編(といっても関連性はありません)のほうが面白いです。
<あらすじ>
都心を離れた田園都市が舞台です。
物語は三話。
①明神の滝で行方不明になった姉緋里花の行方を探索する女子校生の桃花。しか し彼女は理不尽な事件に巻き込まれます。
②小学生である真は仲間たちと 気に食わない同級生を驚かせようと、ニートの 伯父を誘い首無し人形を明神の森に仕掛けますが・・・伯父が突然自殺するのでした。
③家庭内暴力を繰り返す息子孝史を殺害をしたとして自首してきた父親千本孝徳だが、死体を捨てた場所がはっきりしない。若手刑事隈島は真相を探るのだが・・・
最終章で①~③まですべてがつながります。

謎解きのカギは作者によって提示された5枚の写真。どれも重要な写真です。
①の事件はよくわかりませんでしたが②③は有る程度予測できました。

明神の滝に祈りを捧げると思いは叶うという伝説があるのですが 物語の顛末はそれを逆手に取った鬱展開になります。
しかし、読後良いミステリーだったと実感するはずです😊
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