WENTZ BOOK REVIEW 17「方舟」
2024.02.27
去年ミステリー小説界の話題を独占したこのミステリー本・・・一日で読み上げました💦
怪しげな地下建築物に取り残された10人の男女。脱出方法を試みるもいきなり10人のうちの1人が殺害される。
地震によって出入り口が大岩でふさがれこの大岩を取り除くには誰かひとり犠牲にならなければならない状況下で 残りの9人は殺害者に犠牲になるべく犯人捜しを始めるのですが・・・時が流れる中第2、第3の殺人事件が起こります。
主人公の「僕」の従兄が探偵役として謎を解いていくのですが・・・
胸糞悪い意外などんでん返しが待ち受けています💀
私の採点は100点満点の78点。
良質なミステリーであることは間違いありません。
文章のいたるところに伏線が仕込まれています。
しかしながら、この犯人出来すぎ😊
地震は突発的なことなのですが その時点で犯罪計画を構築するとは並の才能ではありません! うちの会社に欲しい人材ですね♬
このミステリーが白眉なのは 犯罪動機です。
ヒントは画像の帯を読んでいただければわかります📚
私の知能指数が180あれば 犯人と同じことをやってたでしょう😊
WENTZ BOOK REVIEW 16「名も無き世界のエンドロール」
2023.12.08
行成薫のデビュー作です。
男女の三角関係(男2・女1)を題材にした小説、アニメ、映画は切なくなりますね。
この作品もそのパターンです。
幼馴染のマコト(ドッキリ好きなやんちゃもの地頭が良い)、キダちゃん(びびりの野球少年 仙人ともいわれる)の通う小学校にヨッチという女の子が転校してきます。
中学・高校と三人は楽しい三角関係を続けていくのですが・・・・😢
最初ラブコメディーかなと思いましたが サスペンスです。
内容重いです。
私が一番胸が詰まった場面は 高校3年のとき 朴念仁のキダちゃんはヨッチに「好きだ」と告白します(押しボタンのある信号機の前で)
そのあとのヨッチの言葉に 涙腺が緩みました😢

男女の三角関係を扱った映画のなかでアランドロン、ジョアンナシムカス、リノヴァンチュラが出演したフランス映画「冒険者たち」は強く心に残っています。
ジョアンナシムカスが 男前アランドロンそしてワイルドで粗忽なリノヴァンチュラどちらを選ぶか・・・(実際映画を観てください)
男女の三角関係〜ハッピーエンドになることはほとんどありません。
誰かが傷つきます(場合によっては3人とも)
「名も無き世界のエンドロール」映画化もされてたようです。
ミステリーとしてはそれほどではありませんが 3人の個性がとても良いです。
マコトのドッキリに必ずひっかかるキダちゃん~良いキャラです♬(うちの会社で働いてたら良かったのに・・・💦)
なぜ 名前がカタカナなのか?
読んでいくうちにわかります。
この本のタイトルにヒントが!
3人の他に リサという金持ち令嬢が登場しますが 犬を車で轢いてもほったらかしにする巨乳ゲス女です👹(轢かれた犬がこの作品の大きな伏線です)
この三角関係も定石通り ハッピーエンドになりません!(ネタバレご無礼🀄)
感情を表に出さないキダちゃんが、本の中で一度だけ涙を流します😢なぜ泣いたのか?読む人によって解釈はまちまちになると思います。
良い本とはこんなものですよ😊
久しぶりに考えさせるホットな本に出合いました。

WENTZ BOOK REVIEW15 「中山七里の御子柴弁護士シリーズ」
2023.07.18
ミステリー小説家 道尾秀介と並んで好きなのが 中山七里です📚
彼は数々のシリーズもの書いていますが 特にお気に入りは「御子柴弁護士シリーズ」です。
リーガルサスペンスもので 御子柴弁護士は多額の報酬のためなら 有罪の被告人でも容易く無罪か執行猶予にします。
なぜ多額の報酬を求めるのか・・・それは御子柴が14歳の時に犯した事件が大いに関わってきます。
その事件のモチーフは、実際に神戸で起こって世間をかなり騒がせた児童連続殺害事件です。
御子柴が少年院から出所して弁護になるまでの過程は サイドストーリとして断片的に 本書で語られています。
この主人公に対し どのような感情移入するか。
読み手としてはそこが一番のポイントです。

猛暑日が続いていますが 頭を冷やすにはもってこいのシリーズかもしれません。
しかも どんでん返しの帝王 中山七里です。
どんな結末が待ち構えているのか・・・そこも楽しみのひとつですね😊
WENTZ BOOK REVIEW 14 <世界でいちばん透きとおった物語>
2023.06.19
今一番 話題になってる文庫本を読みました。
有名作家 宮内彰吾の不倫の子として生まれた藤阪燈真(20才)が主人公です。
母 恵美は彰吾の認知を受けることなく燈真を育てます。
しかし恵は燈真18歳の時に交通事故で亡くなり 父親である彰吾も2年後 癌で亡くなります。
そんな燈真に彰吾の一人息子(松方朋晃)から会いたいという連絡があります。
彼が言うには彰吾に原稿用紙600枚にも及ぶ遺稿があるので 探してほしいとのことです。
顔も知らない 母親を捨てた父親に関わることに躊躇する燈真でしたが謝礼金に心動き 母の会社の編集者霧子と父の遺稿を探すことになりました・・・

父 彰吾にかかわりあった人々を訪ね歩くなかで 燈真は父の実像をわずかながらも知っていきます。
そして 霧子に対しては淡い恋心をいだきます💛
ミステリー的要素もあります。
密室事件も起こります〜しかしミステリーに詳しい方ならすぐに解けます😊
さて この文庫本の帯に書かれた驚愕のラストとは・・・!!
久しぶりに読後 文庫本を読み返しました。
彰吾は人間的に尊敬に値する方ではありません(金と女癖が悪くてルーズです)
本来の奥さんと朋晃がかわいそうになります。
当然 燈真の母恵美の思いを考えるとやりきれなくなります😢
燈真は父の遺稿を見つけ出すことができるのでしょうか?
霧子とはどうなるのでしょうか?
偶然にも私は「父の日」にこの文庫本を読みました。
是非 男性に読んでほしい文庫本です。
また 本好きな方にとっては「お見事!」と唸ってしまうことでしょう😊
文庫本のタイトルがすべてかな🎵
これまた 偶然にもこの日 長男夫婦からギフトが届きました。
感謝の気持ちは
「ありがとう」
6月9日は・・。何の日?
2023.06.09
今日は何の日かな?
いやらしいことを想像した人は退場してください!
6月9日は「ロックの日」です♬


洋楽好きな私にとってはビートルズ、ストーンズ、ツッエペリン等はロックのレジェンドです。



これからロックを聴こうと思われてる方には
ボブディラン「血の轍」
ホワイトストライプス「エレファント」
ソニックユース「Goo」
この3作がおすすめです😊
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